Greetings

ここでは、今年度の部長と各セクションチーフのあいさつを紹介しています。スピーチ、ディベート、BMCの3つのセクションがありますが、どれもとても精力的なチーフが頑張っています！

部長より

　　新入生の皆さん、京都大学入学おめでとうございます。新型コロナウイルスが相変わらず猖獗を極め、先の見えない状況で不安要素も多かったとは思いますが、昼夜勉強に励んで掴み取った合格です、喜びも一入でしょう。MESSを代表しまして心からお祝いいたします。

　　さて、新入生のみなさんがこれから通う大学とは、どんなところなのでしょう。実は、大学は高校の延長線上にありながら、これまでの学校とは全く性質を異にする場です。一般教養では取りたい授業を自由に選択でき、卒業条件さえ満たせば、どんな組み合わせでも認められます。授業時間外に何をするかも自分次第です。バイトに打ち込んでもよし、部活に大学生活を賭けるもよし。はたまた興味のある研究活動をしているラボに通ってもよし。授業はテキトーに受けて、高校時代に没頭できなかった趣味に心血を注いでもよし。選択肢が無尽蔵にあって、かつ、これほど自由な場に身を置くことは、皆さんにとって初めての体験と言っても過言ではないでしょう。

　　大袈裟に言えば、皆さんが入学してまもなく、自分が所属する部を決めることも、その自由の中での決断の一つ。新歓期を通じていろんな団体のいろんなイベントに参加して、自分の好きな部活を見つけてください！そして、私たちの部活、「MESS（メス）」も、そんな新入生のみなさんの選択肢の一つになりたいと思っています。

　　“メス”と書くと、「え、あの手術のときに使うアレ？どんな危ない部やねん？？」とか、「男子禁制なん…？？」などの疑問が湧いてくるかもしれませんが、そんなことはありません。MESS(医学部ESS、Medical ESS)とは、医学部医学科・人間健康科学科・薬学部薬学科・薬科学科の4学科から、合計約70名のメンバーが所属している「医学部文科系最大の部活」です。「ESS」は「English Speaking Society」の略で、日々英語を使ったコミュニケーション力を磨いています。「英語？受験で嫌というほどやったしもうええかー」「部活でまで英語やらんでええわー」と思う人もいるかもしれません。しかし現実というものは恐ろしく、自分でよほど努力をしない限り、受験で身に付けた英語能力は一瞬のうちに泡沫に帰してしまいます。今や論文を読むのも英語、学会で発表するのも英語．．．英語に触れずに人生を送ることが不可能な現代です。学生時代から英語に触れておくことで、皆さんの将来的キャリアにおいても間違いなく役立つでしょう。

　　それでは、具体的にMESSの魅力とはいったい何なのでしょうか。 第一に「英語コミュニケーション能力の向上」が挙げられ、主な活動として昼プラと夕方プラがあります。英会話やリスニングをする、英語の口語表現を学ぶ、洋画を見る、英語のゲームをしてみる、時にTOEFL勉強会をしたり、英字新聞を読む会を開いたり、留学生を招いて生の英語に触れたり…実にバラエティーに富んだ様々な活動を行っています。和気藹々とした温かい雰囲気の中で、実際に人と話し、コミュニケーションするための英語力を磨くことができます！

　　2つ目は「大学の枠を超えた交流関係」についてです。医学部ESSは阪大・神大・大阪医科大学など、西日本の約15の医学部の同種団体とともに連盟(WJEMA=West Japan ESS Medical student Association)に加盟しています。年数回行われる大会で、英語を使った競技に加え、Joint Discussion, Freshmen’s Debate, Halloween Party, Christmas Partyなど数多くの楽しい行事を通じ、多種多様なMESSメンバーと親睦を深めることができます。いろいろな背景を持ちながらも英語に対して高いモチベーションを持つ人と交流でき、素敵な友を、個性豊かな仲間を見つけられるはずです。これらを通して京大の中だけでなく、関西、四国、中国、九州の大学のみんなと友達の輪を広げることができます。

　　前述の大会のうち年１回夏に行われるのが、WJEMAのメインイベントといえる競技大会です。ここに単なる交流団体ではないWJEMAの魅力があると思います。競技はSpeech、Debate、BMC(Basic Medical Conference＝基礎医学に関するプレゼンテーション)と分かれていて、部員はそのいずれかの競技(セクション)に参加します。それぞれ全く毛色の違う競技です。Speechでは自分が伝えたいことを７分という制限時間の中で情熱を持って伝え、Debateではある論題に対して肯定側と否定側に分かれて激しい議論を交わし、BMCでは美しい英語とプレゼンテーションで最先端の医学知識を発表します。大会前は各大学どのセクションも入念に準備して真剣に競技に挑みます。本番で日々の努力の成果を発揮できた時の達成感や喜びは、体育会系の部活にも引けを取らないほどです。また、準備期間中のクラブとしての一体感、そして大会後の達成感は、メンバーの絆をより一層強くし、忘れることのできない素晴らしい思い出となることでしょう。

　　さらに、MESSには実に個性的なメンバーが多々所属していることも魅力の一つです。後ろの他己紹介を見てもらってもわかるように、他のクラブ・サークルとの兼部、兼バイト、兼ラボは自由です。活動以外でも部室でお喋りしたり、突発的に遊んだり旅行をしたりと、コロナで交流が減っている中でも学年を超えた縦の繋がりも強く、とても仲が良いのです。数多くの楽しくて尊敬できる先輩と接することで、自分の視野を広げることもできると思います。

挨拶が少々長くなってしまいましたが、筆舌し難いMESSの魅力はまだまだ沢山あります！是非一度部室や新歓イベントを覗いてみて下さい！皆さんと出会えることを、個性豊かな面白い先輩たちと共に心よりお待ちしています！！

2022年3月 京都大学医学部ESS 部長　江波悠介

スピーチチーフより

新入生のみなさん、入学おめでとうございます！スピーチセクション技系チーフの土井(3)です。スピーチはトピック自由、7分という短い時間の中で、マイク一本で自分の伝えたいことを伝えるシンプルな競技です。しかしながら、スピーチならではの醍醐味はたくさんあります。まず、先輩・後輩関わらず活発に意見交換をしながら推敲を進めるにつれ、自分では気づかなかった新たな視点・考え方が得られます。また、話す内容だけでなく、声の強弱・緩急や身振りなどにも気を配り、自分の身体を最大限に利用して伝える技術を磨くことが出来るのも大きな魅力の一つです。何より、練習を重ねて自分にとって最高の作品を作り上げることが出来た時の達成感は、スピーチでしか味わえないものだと思います。皆さんと一緒にスピーチが出来る日を楽しみにしています。

Speech Chief　土井聡一郎

ディベートチーフより

初めまして。ディベートセクションチーフの正田です。 突然ディベートと言われても、ほとんどの方はこれまでやったことがないか、授業で１、２度簡単にやったことがあるくらいだと思います。そのため口の上手い人が強いだけの口喧嘩のようなゲーム、と思われているかもしれません。しかし本当のディベートは違います。第三者であるジャッジを説得するべく、いかに自分たちの主張が相手より勝るかを論理的に主張する頭脳と頭脳の激しい攻防なのです。試合を終えた後の充実感はなんとも言えません。 またディベートをしていれば英語力が上がることも間違いありません。原稿をじっくり練り上げることもあれば、即興で話すことが必要になることもあり、ディベートに打ち込んでいるだけで自然と総合的英語力が上がっていきます。 さらにディベートのポイントはその競技性です。目の前にいる相手と戦っているというそのドキドキ・ワクワク感は一度体験したらもうやみつきです！ しかしながらここでお伝えできるのはディベートの魅力のほんの一部です。少しでもディベートに興味を持ってくださった貴方、ぜひ一度体験にいらしてください。未経験でも、上回生が基本から教えてくれるので全く心配いりません。実際にやってみたらハマること間違いなしです。 ディベセク一同、心よりお待ちしています！

Debate Chief　正田雄也

BMCチーフより

BMC（Basic Medical Conference）セクションでは、基礎医学の分野から毎年１つ選ばれるテーマについて英語でプレゼンテーションをし、その優劣を競います。「最新の論文を読み、ディスカッションをする」、「プレゼンテーションを作成し、発表する」というのが中心的な活動です。「論文とか、プレゼンとかなんだか自信がないな」という方でも、上回生がしっかりサポートするので大丈夫です。むしろそういう人にこそBMCでの活動を経験し、その奥深さを実感してほしい！！

英語力、リサーチ力、発信力、そして圧倒的な知識。BMCで経験できる要素は計り知れず、今後皆さんがどのような道を選ばれるとしても、基礎体力としてきっと役に立つことでしょう。なにより、教科書にも授業にも出てこないようなホットなトピックを自らの力で探し出し、仲間と議論し、明快なプレゼンをする。その一つ一つのステップが、どれも刺激に満ちていて本当に面白い！！

驚きに満ちた基礎医学の世界を探検し、その魅力を一緒に伝えてみませんか？ 皆さんと活動できることをセクションメンバー一同楽しみにしています。

BMC Chief　鴨下遥希